クラウドクレジットの社会インパクト投資勉強会に参加しました
ともよです。クラウドクレジットの社会インパクト投資勉強会に参加しましたので、報告します。コモンズ投信の渋澤さんとクラウドクレジットの杉山さんのプレゼンとディスカッションがありましたので、レポートを公開します。
渋澤健氏のプレゼン
渋澤健氏は日本初の国立銀行を立ち上げた渋澤栄一氏の子孫で、コモンズ投信株式会社取締役会長。
「論語と算盤」と大谷選手
- 「論語と算盤」は祖先 渋澤栄一の著書。
- 大谷選手が日ハム入団後に書いた目標設定シートに「論語と算盤」を読むと書かれていて、驚いた。
- 日ハムの栗山監督が若手に読むように勧めていたからだそう。
- 栗山監督の著書「育てる力」には「見えない未来を信じる」という金言が書かれている。
- 大谷選手を二刀流のまま育てたのも見えない未来を信じた結果である。
コモンズ投信の活動
- 過去何十年かで社会は変化しているが、変わらないものがある。それは親が思う「今日よりも良い明日を」という気持ち。
- コモンズは若い人からの投資が多い。未成年が投資家の16%を占めている。←日本の投資信託で最も割合が多いのでは?
- 子供トラストセミナーを開催し、お金の役割を子供たちに自分で考えてもらっている。
- sysmexや資生堂に子供達で見学に行った後、子供たちでそれぞれの企業は応援すべき企業なのか議論してもらう。
- 社会起業家とはコモンズでは、社会的な課題に対して自分が今できることをやっている人。コモンズは社会起業家に投資していく。
- コモンズ社会起業家フォーラムを10/14(日)に開催予定。
杉山智行氏のプレゼン
杉山智行氏は投資型クラウドファンディングのクラウドクレジットの代表取締役。2018年6月に「社会インパクト投資宣言」を行い、社会インパクト投資へ力を入れていくことを宣言している。
クラウドクレジットの位置付け
- 株式投資の代替になることは考えていない。(杉山氏自身も株式投資は別途やっている)
- クラウドクレジットはオルタナティブ投資の機会を提供しているとの認識。
- コモンズは主に先進国の社会問題の解決、クラウドクレジットは発展途上国の社会問題解決をターゲットにしている
案件の2割が社会インパクト投資
- 現在、案件の2割が社会インパクト投資。残り8割はプチ社会インパクト投資。
- プチとしている理由は、社会へのインパクトを計測していないからプチとしているだけで、基本的には社会に貢献できる案件しか取り扱っていない
現地通貨建での投資
- 現地の事業者の人から見ると、為替によって借金が増えることがなく、安心して借りられるメリットがある
- 日本は欧米よりも現地通貨での投資が広まりそうな素養がある。
- 欧米は自国通貨以外での投資経験がないことが多いが日本はFX等でポピュラーになっていて、日本人の方が投資ハードルが低い。
社会インパクト投資の最新トピック
- 社会インパクト投資は定義が曖昧だったが、分野によっては最近やっと整理されてきた印象。
- 定義も一意に決められるようなものでなく、リターンもしっかり追求するもの、リターンはそこそこ追求するもの、リターンを望まないものまで階層分けする形になりそう
- 太陽光などへの投資は近年型が決まってきて、大規模金融機関の参入も進みそう
- とは言っても、大手はリスク取れないので、クラウドクレジットとの住み分けはできると考えている
まとめ
日本で個人向けの社会インパクト投資に取り組んでおられるお二人の話は勉強になりました。コモンズ投信で提供している子供向けのセミナーなどは自分の子供にも将来ぜひ受けさせたいなと思いました。クラウドクレジットも社会問題の解決も目的にしつつリターンも追求する姿勢が世の中に社会インパクト投資を広める中で重要でこれから注目の会社と思いました。
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