仮想通貨の税金計算 - 取引履歴の集計。まずは収支を合わせましょう。-
こんにちはともよです。仮想通貨で20万円以上儲けた方々、税金計算はかどっていますか?私は税金計算を自前でやったのですけど、いくつかつまずくポイントがあったので、紹介します。
各取引所の取引履歴比較
私は国内4社、海外3社を使っていますが、それぞれ個性があります。各取引所の履歴の違いや私が集計していて困ったところをまとめてみました。
国内取引所
bitFlyer
評価:★★★★☆
取り扱い通貨が少ないため、コインごとにセルを分けて表示。見やすいが、フォーマットが他取引所とかなり違うので合わせるのに少し苦労しました。
coincheck
評価:★★★★★
売買時刻のところにタイムゾーンが記入されており、日本時間なのかUTCなのかわかるようになっていました。大多数の取引所はタイムゾーンが不明で困ることが多かったので、好感が持てました。
Zaif
評価:★★★☆☆
取引履歴が年明けてもダウンロードできなくて困っていましたが、やっとcsvダウンロードが再開されました。Zaifはaskとbidが逆で読み解くのが大変。また、なぜか受け取ったチップの情報がどこにも見当たらず、苦労しました。
QUOINEX
評価:★★★★☆
WEBページから普通に閲覧できる取引履歴はpdfで、集計するには非常に辛い。履歴をメールで送ると、なぜかcsvバージョンの取引履歴が送られてきますので、そちらを使うのがおすすめです。取引履歴のフォーマットは固有の癖もなく使いやすいです。
海外取引所
海外取引所の取引記録で困った所は、送金手数料がわからないこと。出金額と別の
取引所での入金額を突き合わせて、送金手数料でいくら取られていたかを計算しました。
binance
評価:★★★☆☆
送金時の送料の情報がどこにも残っておらず苦労しました。仮想通貨Aと仮想通貨Bの交換の時の表示が"BCCBTC"みたいに書かれており、通貨間にスラッシュなどの記号が入っていないので、BCCとBTCに分けるのが3文字以外のティッカーが来た時に難しそうでした。どうするんでしょうね。
bitfinex
評価:★★★★★
こちらはフォーマットはごくごく普通で、解釈しやすかったです。
poloniex
評価:★★★★☆
フォーマットはわかりやすくて良かったのですが、送金手数料がわからず困りました。送金手数料を知るために、出金額と他取引所への入金額を突き合わせたり、トランザクションの確認をして、送金手数料を計算しました。
収支を計算するまでの手順
私は以下の取引をしていましたので、取引が複雑になってしまっていました。
- 手動取引
- レンディング
- bot取引
- ハードフォークコインの受取
- トークンの贈与
まずやったことは、取引履歴のダウンロードです。ダウンロードした取引履歴のフォーマットを確認して、統一のフォーマットに変換するプログラムを書きました。
集計方法としては、取引所ごとに単価を計算していく方法と全ての取引所での取引記録を合算して単価を出す方法があるみたいです。
私は、到底追いきれないので合算して計算することにしました。これならば、コインの出金・入金の所は無視しても計算に支障ないはず・・・!
その後、まず、各通貨の購入数と売却数を集計し、年末の在庫と合うかどうかを確認します。ここからつまずきました。在庫とぴったり合わない!
原因はこちらです。
- poloniex/bitfinex/binanceからの送金手数料が履歴に記載されていない
- Zaifでもらったチップ(プレゼント)の情報が履歴に記載されていない
- プログラムの有効桁数の問題
送金手数料が分からないのが致命的でした。poloniexでは、コインを引き出す時にいくら口座から抜いたかの情報しか残っておらず、その内送料がいくらだったのかが分かりませんでした。poloniexの出金記録ろ送金先の取引所の入金記録を見て、送金手数料がいくらだったのかを突き止めて、手動で記録に残しました。
Zaifでプレゼントされたチップ分は通常の取引履歴には残らないみたいです。私はつい最近チップをもらったばっかりだったので、誤差金額を見て、チップ分だとピンときましたが、忘れてしまっている人も多いのでは?みんなどうやってるんでしょう・・・。
あと、pythonで計算させていたのですが、浮動小数点使って計算していたので、計算過程で微妙な誤差が出ていました。有効桁を自分で決めて、丸めて使うことで、無理やり解決しました。
履歴から計算した在庫と実際の在庫がぴったり小数点以下8桁くらいまで合えば、もう心配はありません、あとは移動平均なり、総平均で利益を計算していくのみです。
移動平均についてはこちらの記事でも計算方法について書いていますので、是非計算してみてください。